風呂敷パッチンはどうやって思いついたのですか?という質問を受けたので、風呂敷パッチンが誕生した時のお話を載せたいと思います。
もう10年くらい前になりますが、代官山に店舗があったcoccaという生地屋さんで、いくつかテキスタイルのデザインをさせてもらった事がありまして、その時に布を使って何かを作るアイテムが出来ないかと思い考え始めました。
最初は下の写真のような物を作りました。
湾曲した4mm程度の板に穴が空いただけのものです。
最初は取っ手になる物を作りました。これに風呂敷を通してあれこれいじっているうちに、これを持つより開口部にしたほうが使いやすいかも?と思いまっすぐの板に穴が空いただけのものを作りました。
こうなると閉じれた方がいいよね?となり、厚みを持たせて磁石を埋め込みました。
これでほぼ完成!
こうやってみるとなんて事ないですが、取っ手の状態から完成まで、2年ほどかかっています。もちろんずっとこれを考えていたわけではないのですが、試作の状態で触れられる所に置いておくのが発展させるポイントだと思います。
作りが単純なだけにアイデアを権利化しておかないとダメだなと思い、2013年4月24日に実用新案登録の申請をして、その後その実用新案登録をもとに特許に変更いたしました。初めは家具の端材処理になったら良いなぁと思って作り始めたモノが、海外のハイブランドとライセンス契約出来る商品にまで発展するとは思っていなかったです。多くの人に便利だと言っていただけて本当に嬉しいです。